中医学科

中医学科について

中医学とは、中国の伝統医学を指す東洋医学の1つになります。 2000年以上の歴史を持ち、古代中国人が様々な自然観察を繰り返し、自然をありのままに捉えることで得た法則性を元に生み出されました。

特徴

検査ではなく、主訴や粘膜の色、脈、排泄物の状況など、身体の状態から病態を判断します。以下3つの考え方を基本とします。

①整体観

病気だけではなく、身体全体や環境との関連を含めて考える。(=バランスを取る)

②弁証論治

症状、体質に合わせて治療を決める。(=オーダーメイド)

③未病先防

本格的な疾患となる前(未病)の状態で対策をとる。(=予防医療)

診療の流れ

  • 問診に時間がかかる場合がありますので、まずはお電話でご予約ください。
  • 負担軽減のため、飼い主様同席とさせていただいております(離れていた方が落ち着く場合はご相談ください)。
  • 所要時間は初診30分〜、再診15分〜程度が目安になります。

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よくある質問

どんな治療をしますか?

鍼灸および漢方での治療に加えて、推拿(中医学的マッサージ)および薬膳(中医学での栄養学)も用います。

どんな病気が対象になりますか?

ほぼ全ての年齢および疾患に適応できますが、以下のような症状および疾患に効能が期待できやすいとされています。
・虚弱体質、食欲低下(原因不明も含む)
・老化に伴う症状 ・麻痺および慢性痛(手術後の後遺症、変形性関節症など)
・心身症(イライラ、分離不安、不眠など)
・慢性疾患(慢性腸症、腎臓病、肝臓病など)
・薬の副作用軽減(抗がん剤治療など)

参考までに、WHO世界保健機関が人医療の鍼灸治療対象として定めている疾患は以下の通りです。

神経疾患 神経痛・麻痺・痙攣・自律神経失調症・頭痛・めまいなど
運動器疾患 関節炎・リウマチ・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)など
循環器疾患 動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れなど
呼吸器疾患 気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器疾患 胃腸病(胃炎、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・胃十二指腸潰瘍など
内分泌疾患 甲状腺疾患・糖尿病・貧血など
生殖器・泌尿器疾患 膀胱炎・尿閉・腎炎・前立腺肥大など
婦人科疾患 更年期障害・乳腺炎・月経不順・冷え性・不妊など
耳鼻咽喉疾患 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエール病・鼻出血・鼻炎など
眼科疾患 結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらいなど
小児疾患 小児神経症(夜泣き、疳の虫など)・小児喘息・虚弱体質の改善など

※優先度が下がる、或いは適さない疾患
・西洋医学の治療効果が確実に期待できるもの
・緊急性疾患(心不全、急性腎不全など)
・手術を要するもの

通院間隔はどれくらいになりますか?

症状によって異なりますが、週1回〜が目安です。 身体の調子を整える目的であれば、月1回程度でもお勧めです。

副作用はありませんか?

強い副作用はありませんが、人では怠さを訴える場合があります。副作用が出にくいよう、工夫をして行います。 漢方は量や組み合わせで副作用が出る場合がありますので、既に使用している漢方や西洋薬があれば事前に教えて下さい。

治療当日に気をつける事はありますか?

通常の生活をしていただいて大丈夫ですが、負担がない程度に過ごしてください。またワクチン接種は別日にしてください。

保険適応はできますか?

可能ですが、保険会社によって対応が異なるおそれがあります。ご確認ください。

最後に

患者様自身が自分の症状を伝えることができないという事は、人医療と比べて大きく異なる点の1つです。患者様からの主訴も重要視する中医学もその例外ではなく、良くも悪くも効果の判定が難しい場合もございます。
しかしながら、実際に中医学による治療で奏功した例が多数あるのもまた事実ですので、まずはリラックスしにくるものと思って気軽にお声かけ下さい。

診療風景

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