皮膚科・耳科
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皮膚科専門外来について
一般診療や他院での治療により改善しなかった皮膚症状や、治療中だけども別の治療方針はないか相談してみたい、気になる皮膚症状があり最初から皮膚科に精通した獣医師による診察を受けたいなどの考えをお持ちの方に受診を勧めております。
皮膚科診察は今までの経過や生活環境、食事など、飼い主様とのお話の中で診断に繋がるヒントが多く見つかります。
したがって専門外来では、通常診察と異なり、1時間の診察時間枠を設けています。
(通常診察では、診察時間枠は30分となっております)
当院の皮膚科治療方針
オーナー様と動物達それぞれに対するオーダーメイドの治療を心がけております。
例えば「内服は避けたいのでシャンプーやスキンケア、 外用薬をメインで治療したい!」あるいは「定期的な受診が難しいので飲み薬で改善するならそのほうがいい!」など、 動物たちの状態を考慮しつつなるべくご意向に沿った治療方針をご提案できるよう心掛けております。
※どうしても内服薬が必要な場合もございます。
診察の流れ
②問診と診察
皮膚疾患の多くは食事や生活環境、日常の行動と関連します。 より正確に診断を導けるよう、問診にしっかりと時間をかけています。
○皮膚科専門外来専用の問診票がございます。
下記よりダウンロードできますので、 予めご記入したものを持参していただけるとスムーズに診察に ご案内することができますので、ご協力お願いいたします。
③視診・触診
病変の種類や位置、また乾燥やふけ、ベタつきなどの皮膚の状況や 全身状態を確認します。
④検査
基本的には細菌やカビ、ニキビダニや疥癬などの寄生虫感染の有無を検査し、必要に応じて追加検査を行なっていきます。内分泌疾患(ホルモンの病気)を疑う場合、あるいはアレルギー検査を実施する場合には血液検査を行うこともあります。
⑤診断と治療
今までの治療歴や、当院での問診、各種検査結果から診断をし、科学的根拠に基づいた治療を行います。現在の皮膚症状を治療するだけでなく、良好に皮膚のコンディションを管理し、再発しないようにケアすることが皮膚科の治療と考えております。そのためには、日常の食事やサプリメント、スキンケアも重要となります。
当院ではトリミングサロンスタッフとスキンケアチームとして連携しており、 治療として当院サロンでのシャンプーをお勧めする場合もあります。
皮膚科に関するご相談はこちらまで
現在お困りごとのある飼い主様だけでなく、他院の獣医師様にも気軽にご相談いただけるような取り組みを行なっています。下記の質問フォームより、ご相談内容をお送りいただけると、専門の獣医師よりご連絡いたします。どんな些細なことでも相談可能です。ぜひお問い合わせください。
現在、担当獣医師は早川、松本の2名になります。
当院トリミングサロンにて実施するスキンケア内容
温浴
角質を軟化させ、保湿成分をより皮膚に浸透しやすくします。
クレンジング
皮膚のベタつきが強い場合はシャンプー前にクレンジングオイルで 皮脂を落とします。
シャンプー
多数の薬用シャンプーを用意しており、 症状により選んで組み合わせます。
保湿
シャンプー後は皮脂が減って、皮膚が乾燥しがちです。 様々な種類の保湿剤をご用意しており、 症状により選んでいます。
皮膚病は感染やアレルギー、腫瘍、食生活や生活環境、ストレスなど様々な要因が重なり合って症状として現れることが多いので、治療としても多面的なアプローチが必要となります。皮膚疾患について、お困りのことがあれば是非当院の皮膚科外来に一度ご相談ください。
皮膚治療(before after)
内股の痒みが強かったアトピー性皮膚炎疑いのボストンテリアさん。
お洋服の着用と保湿剤で改善した例
背部の脱毛が認められる膿皮症疑いのフレブルさん。
抗生剤ではなかなか改善せず、スキンケアスプレーで改善した例
他院で内服薬で治療を行っていたが改善乏しく、外用薬開始して大幅に改善が見られた犬アトピー性皮膚炎の柴犬
抗生剤治療を行っていたが、改善が認められなかったため皮膚病理検査による原因追及を行い、治療を組み立て完治した表在性膿皮症のMIX犬
猫の季節性のアレルギー性皮膚炎に対して、内服薬による治療で改善した例
耳科診察
人には耳鼻科がありますが、動物では皮膚と耳に症状が出る病気が多いため、皮膚科医が耳科も担当するようにしております。
症状としては
- 耳の辺りをよく掻いている
- よく耳を振っている
- 耳が赤くなり、汚れていて臭いがする
といった行動、所見が見られる場合が多いです。
耳の疾患で一番多く遭遇する外耳炎は、様々な要因によって引き起こされます。
そのため、外耳炎を引き起こしている原因、要因を見つけ出し、取り除き、治療を行うことが重要です。
外耳炎の時によく『マラセチアや細菌が増えてますね』と言われたことはありませんか?
これらは外耳炎を引き起こす原因ではなく、外耳炎を悪化させる要因であり、一時的に洗浄、殺菌をしても再発することが多いです。
再発を防ぐためにはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど、マラセチアや細菌が増える疾患に対しての治療が必要になります。年中、外耳炎症状がある、もしくは毎年繰り返す場合は根本治療が行われてない可能性があります。
当院では耳科内視鏡にて鼓膜近くまで観察を行い、その子の症状の原因を追及し根本治療を行うようにしております。また、暴れる子や耳科内視鏡が入らない子に対しては鎮静やCT検査を用いて原因追及を行うことも可能です。是非、ご相談ください。
診察の流れ
②問診と診察
皮膚疾患の多くは食事や生活環境、日常の行動と関連します。 より正確に診断を導けるよう、問診にしっかりと時間をかけています。
○皮膚科専門外来専用の問診票がございます。
下記よりダウンロードできますので、 予めご記入したものを持参していただけるとスムーズに診察にご案内することができますので、ご協力お願いいたします。
③視診・触診
録画のできる耳鏡を用いて耳道内の評価を行います。
④検査
基本的には細菌やカビ、ニキビダニや疥癬などの寄生虫感染の有無を検査し、必要に応じて追加検査を行なっていきます。内分泌疾患(ホルモンの病気)を疑う場合、あるいはアレルギー検査を実施する場合には血液検査を行うこともあります。
⑤診断と治療
今までの治療歴や、当院での問診、各種検査結果から診断をし、科学的根拠に基づいた治療を行います。現在の皮膚症状を治療するだけでなく、良好に皮膚のコンディションを管理し、再発しないようにケアすることが皮膚科の治療と考えております。そのためには、日常の食事やサプリメント、スキンケアも重要となります。
当院ではトリミングサロンスタッフとスキンケアチームとして連携しており、 治療として当院サロンでのシャンプーをお勧めする場合もあります。
耳科内視鏡所見
正常鼓膜 猫
薄いピンク色の耳道と半透明の鼓膜が見られます
正常鼓膜と耳道 犬
犬も薄いピンク色の耳道に半透明の鼓膜があり、鼓膜近くに毛が生えていることが多い
炎症性ポリープ
猫に多い中耳疾患。鉗子での摘出が必要になる
耳垢栓
鼓膜近くに耳垢の塊がこびりついている。異物感で耳を気にすることもあり、完全除去が望ましい
慢性外耳炎
犬に多い耳科疾患。治りが悪い時には洗浄が効果的なことが多い
感染性中耳炎
排膿処置や点耳治療のために洗浄が有効
真珠腫性中耳炎
鼓膜を破損し、外耳道の上皮細胞が中耳に塊を作り中耳炎を起こしている。感染源になるため完全除去が望ましい