子宮疾患

子宮疾患

『お尻から血が出てるんですけど‥』とのことで来院されるとき。 ハリネズミでは子宮疾患が多く、症状は外陰部からの出血、血尿および体重減少などが見られます。食欲不振は少ないですが、まれに子宮の痛みから食欲不振になる子もいます。陰部からの出血が少量の場合、発見が遅れることがあるので、陰部や床材に血が付いていないかよく見ておく事が大切です。最終的な診断には超音波検査もしくは麻酔下での検査を行い、出血の原因を探っていきます。

ハリネズミにおける子宮疾患には子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、子宮腫瘤などがあり、発生年齢も2〜3歳と若齢の子も多いです。また子宮腫瘍は子宮内膜混合腫瘍、子宮内膜間質結節、肉腫と分類され、これらの腫瘤は子宮内膜症やポリープと併発もすることも多いです。3~ 5歳での子宮腫瘤形成の報告では肉腫が最も多く平滑筋腫、平滑筋肉腫などがあり悪性腫瘍の可能性もあります。

子宮疾患の画像

子宮内膜症の子宮