山川

先ごろ『京都新聞』で連載されていた「ありがとうの日々」(清水佐知子さん)というエッセイは、ご自身が愛犬を見送られた経験を語ったものでしたが、その中に大変私の心に響くことばがありました。

それは死生観について述べたくだりで、「大切なのは
『どれだけ長生きしたか』ではなく、『どんな亡くなり方をしたか』でもなく、『どう生きて、周りにどんな影響を与えたか』だと私は思っています」という一節でした。

長年生活を共にしたシニア動物とオーナーさんとの心の通じ合ったやりとりを診察室で見るにつけ、心が温かくなると同時に、いつか訪れるであろう別れの日のことも心をよぎるのは、看護師という職業柄でしょうか。

それまでの日々を、動物とオーナーさんが、大切な家族・友人として楽しく過ごし、お互いにたくさんの幸せを与えたりもらったりする、そのお手伝いができればと日々願っています。